かんぴょうとは

もち巾着やロールキャベツを結んだり、巻き寿司等で度々目にする名脇役かんぴょう。高い保存性・栄養価から、日本では古くから親しまれる食品です。

栃木の名産かんぴょう

かんぴょうとは7~8月に収穫されたユウガオの実の果肉を薄く細長くむき、天日にて約2日間にわたり干しあげて乾燥させ、保存性を高めた乾物食品です。

かんぴょうの歴史

栃木県で作り始めたのは、1712年江州(現在の滋賀県)水口城主鳥居忠英(とりいただてる)公が下野(現在の栃木県)壬生城主に国替えになり、領内の村で試作されたのが始まりとされています。栃木県産としては約300年前から作られており、現在では全国生産の約98%以上を占めております。

かんぴょうの特徴

かんぴょうは栄養的にもカルシウム・カリウム・リン・鉄分等が多く含まれ、加えて現代で不足がちな食物繊維も多く含まれており、低カロリー食品として注目されています。

かんぴょう小話

かの有名な戦国武将「加藤清正」は、熊本城を築城する際に、兵糧攻めを危惧して城壁にかんぴょうを塗り込み、もしものための『食べられる城』を作り上げました。かんぴょうは優れた保存食として昔から重宝されてきたのです。

かんぴょうの栄養価

※100g中の成分表示

かんぴょうは食物繊維が豊富です。厚生労働省では、生活習慣病発症の予防のために、成人が1日に摂取すべき食物繊維の量は男性19g、女性17gと定めています。食卓にかんぴょう料理を1、2品加えるだけで、1日に必要な食物繊維を摂ることができます。